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悪い女~青い門

『悪い女 青い門』は、一つ屋根の下で暮らす対象的な2人の女性の葛藤と和解を描いた物語です。

ある日、エゴン・シーレの絵を抱えて地方の旅館にやってきたジナ(イ・ジウン)。彼女はこの宿に住み込んでお客を取る売春婦でした。その宿の娘のヘミ(イ・ヘウン)は、ジナと同い年の女子大生。ジナはヘミと親しくしようとしますが、ヘミは自分の家が娼婦を囲う商売をしている事で幼い頃から嫌な思いをしてきた反動か、性に対して必要以上に嫌悪し、ジナの事も毛嫌いをします。そんな侮蔑の眼差しを受けるうち、ジナのほうもヘミに攻撃的な言動を取るようになるのでした。

韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督の3作目、初期の頃の作品で、男たちの身勝手さとずるさを媒介に描きながら、二人の女性の反目から和解までの気持ちの過程を丁寧に綴り、ファンタジックな優しさすら感じられる物語になっています。

娼婦を演じているのは、ドラマ『カラー』に出演しているイ・ジウン。そして潔癖な女子大生には『冬のソナタ』のチンスク役、イ・ヘウンが扮しています。

ベルリン映画祭のパノラマ・オープニングを飾ったほか、世界各国の映画祭に招かれた作品です。

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