映画解説
タイトル | 花美男(イケメン)連続ボム事件 |
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韓国公開年 | 2007年 |
出演者 | ギボム シウォン ヒチョル ドンヘ シンドン カンイン リョウク ソンミン ウニョク イェソン ハンギョン イトゥク |
監督 | イ・グォン |
【 映画紹介 】
『花美男(イケメン)連続ボム事件』は、韓国のアイドルグループスーパージュニア総出演のコミカルミステリーのアイドル映画です。
バレンタインデーの日をきっかけに、高校のアイドル的美男子生徒が次々に、何者かに大便を投げつけられるという事件が勃発します。この事件に興味を持った一人の生徒が事件の概要をブログで取り上げたのをきっかけに、美男子大便テロ事件は世間の大きな話題になっていきます。
狙われるのが美男子ばかりということで、被害者たちは伝説の高校生として脚光を浴びることになっていき、生徒たちの興味は、犯人探しよりも、今度は誰が狙われるのか、真の美男子と認められるのは誰なのかに関心が移っていきます。そして次は優等生の生徒会か、校内のダンスグループのリーダーか、柔道部の主将の3人のうちの誰かではないかと噂されるようになるのですが、標的になれば人気者になれるとあって、それぞれ、自分が被害にあうべく画策を始めるのでした。
BoAや東方神起など日本でも人気のアーティストを輩出している韓国のトップエンタメ事務所SMエンターテイメントが映画制作事業に乗り出した第一回作品です。
『少女たちの遺言』で助監督を務めたイ・グォン監督の長編デビュー作で、脚本は映画『同い年の家庭教師』、ドラマ『恋愛時代』のパク・ヨンソン脚本家が手がけました。
スーパージュニアは歌手でありながら、それぞれが、俳優や司会やDJを勤めたり、バラエティー番組などで活躍するマルチエンターティナーグループです。総勢13人のメンバーがいるのですが、この映画のクランクイン直後に一部のメンバーたちが交通事故にあってしまったため、重傷を負いリハビリ中のキュヒョンを除いて12人の出演となりました。
役名も自分の芸名そのままで登場し、スーパージュニアが好きな人にとってはたまらない作品であり、また彼らを知らない人でも、次々に登場するタイプの違うハンサムボーイを見る楽しみがあり、気楽な気持ちで見られる娯楽作品です。
最後はスーパージュニアならでは、楽しいダンスとパンダの正体も明らかになりますので、最後の最後までお見逃しなく。
まさに少女ファンのための企画映画ですが、イ・グォン監督としてはアイドル映画というよりは、学園もののつもりで、日本の漫画「稲中卓球部」のような表現方法を生かすためにCGをたくさん使ったと説明していました。ところで、ラストに種明かしされたパンダの正体は、スーパージュニアのリーダー、イトゥクでした。というのも、この映画がクランクインしてすぐにメンバーたちが交通事故にあったため、撮影はしばし中断され、配役を交代する事態にもなり、結局最も重傷だったキュヒョンは出演が叶わず、またリーダーのイトゥクも、本来はもっとメインの役どころだったそうですが、撮影の後半に怪我がある程度回復してようやく合流できたということで、最後に登場となったわけです。