映画解説

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強力おすすめ

タイトル B型の彼氏
韓国公開年 2005年
出演者 イ・ドンゴン ハン・ジヘ シニ チョン・リョウォン
監督 チェ・ソグォン

【 映画紹介 】

『B型の彼氏』は、血液型がB型の自己中男と、彼に恋してしまった純粋なA型女性が繰り広げるロマンチック・ラブコメディーです。

気い遣い屋の小心者のA型の女性はある日街で運命的に出会った男性に恋をするのですが、彼は典型的なB型男。自分勝手で自己中心的でおまけに礼儀知らずです。でもそんな大胆で堂々としたところも魅力的で、B型を毛嫌いするいとこの大反対にもめげずに付き合い始めます。彼女は恋した弱みで彼に振り回されてばかりで、次第に彼の身勝手な行動に傷ついていきます。果たしてこの恋は行方はどうなるのでしょうか? 血液型を前面に出した、かわいらしくてちょっぴり切ない恋物語です。

韓国も血液型にはこだわりがあって、特に2004年の後半には歌やネットで血液型が話題となる血液型ブームが起こりました。その中でも特にB型の男性は彼氏にしたくないナンバー1に選ばれるほどで、そんな風潮に上手く当てはまり、『B型の彼氏』は大ヒットしました。

脚本・監督はこれが長編デビュー作となるチェ・ソグォン監督。脚本を書いている段階ではまだそれほどの血液型ブームにはなっていなかったそうなのですが、監督自身もB型男性だけに、周囲にB型男性へのクレームが多いことを感じていて、このテーマはいけると思ったそうです。

主人公は、ドラマ『ランラン18歳』に続いての共演となったイ・ドンゴンとハン・ジヘ。初めての映画はラブコメに出たかったというイ・ドンゴンは、自己中だけど憎めないB型男をスマートに演じて、愛らしくてキュートなハン・ジヘとお似合いのカップルとなっています。

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B型男を演じたイ・ドンゴンは実際はA型なんですね。それだけに、映画の中で、仕事で落ち込んでいるからといって夜中に女性を一人で帰したことは、人としてどうしても許せないと感じたそうなのですが、周りに同意を求めても、監督もスタッフも皆B型だったので「あるよ、そういうこと」といわれて終わってしまったそうです(笑)。さすがB型男性たちですね。