映画解説
タイトル | 僕と彼女の借金戦争 |
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韓国公開年 | 2010年 |
出演者 | イム・チャンジョン オム・ジウォン チョン・ウヌ カン・ジェソプ |
監督 | シン・グノ |
【 映画紹介 】
『僕と彼女の借金戦争』は、借金のある刑事と借金の督促専門家の女性とが繰り広げる丁々発止のラブコメディーです。
友達の保証人になって不意に巨額の借金を背負うことになった人情派の刑事(イム・チャンジョン)のもとに30分ごとに電話を入れて借金返済を催促する容赦のないカード会社の督促専門家の女性(オム・ジウォン)。犯人を捕まえようという肝心な時に限って電話がかかってくるので、刑事にとっては電話の主が天敵のようなもの。カード会社の女性にとっても毎回のらりくらりの逃げ口上を述べる男に嫌気がさしていました。
そんな二人はお互いの素性を知らずに、すりに盗まれた財布をきっかけに出会い、その第一印象にお互い好感を持ったものの、知ってみれば、お互いが大嫌いな相手だったことに気がつきます。
電話でのけなし合いから、やがてお互いの正体を知り、今度は顔を突き合わせてやりあうようになる二人。会うたびに口げんかを繰り返すうち、妙な情が沸いてきて、お互いの電話を待つようになるのでした。新人のシン・グノ監督のデビュー作です。
コメディー演技に定評があるイム・チャンジョンと、『恋愛マニュアル~まだ結婚したい女』や『サイン』など、キャリア女性が似合うオム・ジウォンが、この映画では、体当たりのコメディエンヌ演技でイメージ変身を図り、速射砲のようにポンポンと飛び出すセリフをこれでもかと早口でしゃべくりまくって強烈な印象を残しています。
この作品は、5年前に借金督促を体験したシン・グノ監督の経験を土台に作られたそうで、映画の中でオム・ジウォンとイム・チャンジョンが飲酒する場面は自分の経験だったのだとか。イム・チャンジョンは記者懇談会の席で「映画の観客動員が300万人を超えたら監督の借金を私が返す」と公に宣言までしていました。でも結局はこの映画、観客動員がおよそ50万人にとどまったので、この約束はかなえられなかったんじゃないかとは思いますが、どうなったったんでしょうね。