映画解説

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タイトル 達磨よ、遊ぼう!
韓国公開年 2001年
出演者 パク・シニャン、パク・サンミョン、キム・スロ、カン・ソンジン、チョン・ジニョン イ・ムンシク、リュ・スンス、イ・ウォンジョン
監督 パク・チョルグァン

【 映画紹介 】

『達磨よ、遊ぼう!』は、ヤクザと寺の僧侶が織り成す
ヒューマン・コメディーです。

縄張りを巡る暴力団抗争で傷ついたやくざたちが、
命からがら逃げ込んだ先はなんと山寺でした。
寺の僧侶たちは突然の珍客に大迷惑。
やくざたちはほとぼりが冷めるまで寺に身を隠そうと
居座ろうとしますが、僧侶たちは何とかしてヤクザたちを追い出そうと
あの手この手で勝負を持ちかけます。
そうやって一緒に過ごすうちに次第にお互い情がわき始めるのでした。

都会のヤクザと山奥の寺の僧侶たちという
正反対の組織に属する人間たちが対立しながらも心を通わせていくという、
大いに笑ってジーンと来るウェルメイドなヒューマン・コメディーです。

3ヶ月かけて探し当てたという、韓国の南の慶尚南道金海市郊外の
山麓にある銀河寺(ウナ寺)で撮影が行われました。

主演はパク・シニャン。ヤクザとしてのカリスマを感じさせながらも
おかし味を漂わせるという演技を見せています。
またその子分をパク・サンミョン、キム・スロ、カン・ソンジンらが演じています。

僧侶側のリーダーには『王の男』のチョン・ジニョン。
そして『チェオクの剣』のイ・ムンシク、『冬のソナタ』のリュ・スンス、
『海神』のイ・ウォンジョンと、個性派スターが揃い踏みです。

tashiro

監督曰く、映画の中ではたまたまヤクザと僧侶になっていますが、異質な2つの集団が葛藤しながら、最後に融合していく姿を描きたかったのだそうです。でも厳しい規律のもとに生きる僧侶とやはり厳しい掟の中で生きるヤクザ。共に一般社会からは離れた存在という点で共通点がありながらも方向性が全く異なっているというその対比がより鮮明で笑いを誘いました。
パク・チョルグァン監督はシナリオの段階から、日頃からとても尊敬していたパク・シニャンを考えていたそうで、パク・シニャンにとっても初のコメディーということで、新境地を開拓しました。