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『ゴッホ』日本版

※韓国の舞台写真です

 

昨日『ゴッホ』を見てきました。

これは元々韓国のオリジナルミュージカルなのですが、

今回、日本がライセンスを購入して

日本人キャストで上演しています。

最近は、こうした韓国発ミュージカルの日本上陸が増えてきて

嬉しい限りです。

 

私は韓国での生舞台と日本語字幕付き上映会で

見ているのですが、

日本版、とてもよかったです!

 

 

これはヴィンセントとテオの兄弟しか出てこない

濃密な二人芝居ですが、

韓国版は、やはり韓国人は感情表出が強いので、

閉じられたような空間で

精神的に追い詰められていくヴィンセントを見ていると

その重さに気がめいってしまう感じもあったのですが、

日本版は、劇場の雰囲気もあるのでしょうが、

もっと開かれた雰囲気の中で、

テーマは重いままながらも

明るい印象で見終わることができたんですよね。

 

上手く生きられない困ったちゃんな兄を愛し、

必死に支えようとする弟。

でもその弟も兄の存在が心の支えになっているという

ヴィンセントとテオ兄弟の

ソウルメイトのような強い絆・関係性が見えて、

この切ない二人の人生にグッときます。

 

しかし、全編ほぼ歌っていますけど、

歌が自然に心情を表しているので、

濃い芝居を見た印象です。

この手の演劇的な色が強いミュージカルは、

日本版になると言葉がダイレクトに入ってくるので、

やっぱりより心情が伝わってきていいですね。

そしてやっぱりプロジェクションマッピングが素敵で、

客席センターで見たので、

自分もゴッホの絵の中に入り込んだように感じられました。

またゴッホの絵がファンタジー感を醸し出すので

舞台に似合うんですよね。


キャストは

ヴィンセントが泉見洋平さん

テオが上山竜治さんのペアで見ました。

二人とも歌がうまいし、ビジュアルがいいので

見ていても聞いていても嬉しかったです。

韓国では若手俳優によって演じられるので、

泉見さんと上山さんはイメージ通りの雰囲気でしたが、

日本版での橋本さとしさんと岸祐二さんのペアのような

ベテランが演じるのもまた面白いと思うんですよね。

こんな風に違うペアでも観てみたくなるという、

複数キャストの罠にはまりますね、これは(笑)。

 

 

※左が橋本さとしさん、右が岸祐二さん

 

つくづく思うのは、

最近の日本のミュージカルも

歌が上手い人がちゃんと出てきているなあと

いうことです。

「あたりまえじゃん」と言われればそれまでですが、

そうでもなかった体験が多々あるので(^-^;、

歌にストレスがなく聞けるのが嬉しいのです。

それに加えて俳優さんたちの熱演をひしと感じるので、

日本のミュージカルもいいなあと、

日本人として嬉しくなります。

 

『ゴッホ』は9月24日まで

紀伊国屋サザンシアターで上演中です。

 

(2016年09月15日執筆)