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『女神様が見ている』

©アミューズ2014

『ドラキュラ』と『ヴァンパイア』で明け暮れた
夏でしたが、
9月のおすすめ来日韓国ミュージカルは
9月20日から世田谷パッブリックシアター
で上演される
『女神様が見ている』です。

韓国の創作ミュージカルですが、
2012年に初演され、
数々の賞に輝き、評論家からも観客からも、
高い評価を得て、今年3度めの公演を果たした
大人気の作品です。

タイトルからは想像しにくいでしょうが、
これは朝鮮戦争時代、
韓国の兵士が、捕虜となった北朝鮮の兵士を移送中、
乗る船が無人島に流されてしまい、
そこで繰り広げられる南北兵士たちの交流と友情の
笑いと涙の感動ストーリーです。
ミュージカル版『JSA』的な雰囲気もあり、
でもより近いのは、
映画の『トンマッコルへようこそ』でしょうか。

なぜ「女神様」なのかというと、
無人島に流れ着いた6人の兵士たちのうち、
韓国兵士が2人と北朝鮮の兵士が4人なのですが、
故障した船を直せるのは北朝鮮の一人の兵士だけなのです。

でも彼が、悲惨な戦争を目の当たりにして
精神的にちょっとおかしくなってしまっているんです。
そこで、残る5人はこの島から逃げのびるためにも協力して、
「ここでは女神様が見ているから大丈夫だよ~」
となだめすかして彼をやる気にさせ、
船を修理してもらうのですが、

やがて、その架空の女神様に
5人の兵士たちも
それぞれ自分の境遇を照らしあわせて
自分の中の女神を思い出していくんです。
あるものは母親を、ある者は初恋の人を、
あるものは妹を…というように。
そして、ついにある日……。

という感じで進んでいきます。
これが泣けるんですよ。

私は韓国で昨年、
初演と再演で一回づつ2回観ましたが、
ほのぼのした気分にさせられたり、
切ない気持ちになったり、
ちょいちょい、ジ~ンとさせられていって、
最後にはぐぁーっと
泣かされてしまいました。

出演者は6人の兵士たちと
1人の女神という計7人です。

で、船の修理を担当する
花束を抱えて可愛らしく歌っちゃったりする
心優しき北朝鮮の兵士役を、
Wキャストで、
SUPER JUNIORのリョウクと、
『恋の駆け引きの誕生』で昨年来日公演も果たした
細身のイケメン、チョン・ソンウが務めます。

©アミューズ2014

 

©アミューズ2014

さすがにスーパーアイドルだけあって
リョウク出演回は発売して即日完売したそうなのですが、
なんとこの度、
リョウクの回の追加席が発売になりました。
これは、補助席の事前発売ですが、9月1日まで
アミューズの公式サイト【アミュモバ】
https://a.amob.jp/mob/news/ticketShw.php?site=A&cd=1001
(PC・SP・MB共通)で受け付け中です。

すでに受付が始まっていますが、
これは先着順ではなく、抽選なので
期日までに応募すれば大丈夫です。


©アミューズ2014

 

でもこれ、内容がいいので
キャストが誰であろうとおすすめです。

Wキャストのもう一人チョン・ソンウさんは、
前にも書いたことがありますが、
顔立ちがINFINITEのウヒョンを彷彿とさせる、
繊細で中性的な魅力のあるイケメンです。
スラリとしていて、少女漫画に出てくる
王子さまのような雰囲気の持ち主です。

私は結構好きでして、
彼が出ていると、
「あ、観てみたい」と思わせてくれる俳優さんです。
なので、今回も楽しみです。

 

(2014年08月28日執筆)