ドラマ解説

ドラマ解説一覧に戻る

強力おすすめ

タイトル 麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち
韓国放送年 2016年 全20話
演出 キム・ギュテ
脚本 チョ・ユニョン
出演 イ・ジュンギ IU カン・ハヌル ホン・ジョンヒョン ナム・ジュヒョク ジス

【 ドラマ紹介 】

『麗~花萌ゆる8人の皇子たち』は、現代にいた女性がひょんなはずみで高麗時代にタイムスリップして、王位争いを繰り広げる8人の皇子たちと関わっていくことになるファンタジーロマンス時代劇です。
子供を助けようと池でおぼれてしまった26歳のハジン(IU)は、目覚めると高麗時代の16歳の少女ヘ・スになっていました。その日からヘ・スとして高麗で暮らすことになるのですが、そこで8人の皇子たちに会い、彼らと深く関わることになっていきます。

タイムスリップ物にはいろいろなパターンがありますが、ここで面白いのは、タイムスリップするのは、人物の身体ごとではなく、魂だけが移動して、すでに高麗に生きている人の身体にはいっていることです。それゆえ、ヒロインは『シンイ‐信義‐』とか『Dr.JIN』のように、過去の時代において異端の存在になるのではなく、周囲からはもともとその時代にいた女性として受け入れられていて、本人は戸惑いながらも意識だけが現代女性のまま生きていくというのがミソです。

太祖王建が治める高麗で時期王座を巡って皇子たちがきな臭い争いを繰り広げるただ中に巻き込まれていくヘ・スは、初めは姉の夫である義理の兄の第8皇子(カン・ハヌル)に惹かれてゆくのですが、のちに血の君主と呼ばれる光宗が第4皇子(イ・ジュンギ)とわかり、恐れを抱きながらも愛してしまう~という波乱の展開になっていきます。

中国の人気小説でドラマ化された大ヒット作品『宮廷女官 若曦(ジャクギ)』の韓国リメイクです。中国ドラマもとっても良かったですが、やはり美男子力にかけては他国に追随を許さない韓国だけに、麗しい花美男たちをそろえてきました!
権力への欲望を隠さない狡猾な第3皇子を演じるホン・ジョンヒョン。お茶目でかわいい第10皇子のEXOのベクヒョン。芸事を愛する風雅な13皇子役のナム・ジュヒョク。武骨だけど温かい情のある頼もしき弟的キャラクターの14皇子を演じたジス。
そんな若手のイケメン花盛りの中にあって、やはり主人公、第4皇子を演じるイ・ジュンギと、恋も政治でもライバルとなる第8皇子を演じるカン・ハヌルが光っています。

このドラマにおけるイ・ジュンギは孤高な感じがハンパありません。顔に傷があるがゆえに疎まれ、親の愛も受けられず、狼王子と呼ばれてしまうほどとげとげしく生きていた男。クールを装いながらも心は激しく傷ついていて、なんと切なく孤独なのか~と女心をさらいます。そんな彼がヘ・スに出会い一途な愛を貫いていく姿がもう乙女のロマンですね。
ツンデレならぬツンツンなのですが、その突き放しっぷりとかたまらん~という感じです(笑)。かと思えばヘ・スに向かって「お前は俺のものだ」を連発するようになりますし、この悲壮感、孤独感、切実感がすごく良くて無茶無茶かっこいいです。


そしてもう一人ヘ・スを挟んで火花を散らすのが、カン・ハヌル演じる第8皇子。
彼の方は柔らかく紳士的な優しい男としてヘ・スと愛を交わしていくのですが、穏やかな顔の内には研いだ爪を隠しているような部分もあって、そこがまた魅力です。

ミーハー的に、皇子たちの麗しさにキュンとなりながらも、この兄弟間で繰り広げられる血みどろの権力争いがもの悲しく胸に迫ります。

現代育ちのヘ・スが熾烈な王座争いを目の当たりにして神経をすり減らしていきながらも、愛する男に寄り添おうとするのですが、男の想い方と女の想い方がすれ違ってしまう哀しさや、歴史を知っていたがゆえに起きてしまう悲劇など、全体にもののあわれを感じさせる余韻の残るドラマになっています。

 

この作品が気に入った人は…

・やはり元祖は押さえておきたい!
宮廷女官 若曦(ジャクギ)

・花美男がいっぱいな作品なら
『花郎』

・同じ高麗初期が舞台の作品なら
『太祖王建』 『輝くか、狂うか』『光宗大王—帝国の朝—』『千秋太后』