映画解説

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タイトル
韓国公開年 2002年
出演者 ヨム・ジョンア チョ・スンウ チ・ジニ
監督 イ・ジョンヒョク

【 映画紹介 】

『H』は、連続猟奇殺人犯と捜査に当たる刑事たちの心理戦を描いたサスペンス・スリラーです。

タイトルの「H」は犯人のイニシャルを示していますが、同時に、事件を解決するキーワードがこめられていることが最後に分かります。

胎児を身ごもった女性が狙われる連続殺人事件が発生。その手口は1年前の6件の連続殺人事件に似ていました。しかしその犯人のシン・ヒョンは既に獄中におり、自ら手を下すことはできないはず。事件を担当する女性刑事ミヨンと血気盛んなテヒョンが捜査に当たります。模倣犯の仕業なのか、それともシン・ヒョンの指示によって行われている殺人なのか、ヒントを得るために獄中のシン・ヒョンと面会をするものの、刑事たちはますます迷宮に陥っていくのでした。

連続殺人鬼に扮しているのは『ラブストーリー』『フー・アー・ユー』のチョ・スンウ。ミュージカル俳優としても活躍しており、卓越した演技力に定評がある期待の若手です。

女刑事には『箪笥』のヨム・ジョンア。凄みのあるクールな美しさが目を引きます。

コンビを組む刑事には『宮廷女官チャングムの誓い』でヒロインを支える武官を演じているチ・ジニ。スマートなエリートを演じることが多いですが、ここでは珍しくすぐカッとなる熱血刑事を演じてイメージチェンジをしています。

またヨム・ジョンア、チ・ジニ、チョ・スンウがそれぞれのテーマ曲を自ら歌っていますので、その辺にもご注目を。

tashiro

最後のどんでん返しでタイトルに含まれたもうひとつのHの意味が分かったかと思いますが、それを確認するために、もう一度最初から見直してみたくなったのではないでしょうか。
韓国では、母親の存在が男性の人生のトラウマになってしまうという設定が非常に多いのですが、ここでも、堕胎経験という、まだこの世に生み出される前の経験ですらも、母親が子供にいかに大きな影響を及ぼすかということが分かりますね。