ドラマ解説

ドラマ解説一覧に戻る

強力おすすめ

タイトル きらきら光る
韓国放送年 2011年 全54話
演出 ノ・ドチョル
脚本 ペ・ユミ
出演 キム・ヒョンジュ キム・ソックン イ・ユリ パク・ユファン カン・ドンホ

【 ドラマ紹介 】

『きらきら光る』は、28歳にして取り違えられていたとわかった二人のヒロインの対照的な生き方を描いていくドラマです。

社長令嬢から貧乏に転落するヒロイン(キム・ヒョンジュ)と、貧乏から一夜にしてお金持ちの娘となる女性(イ・ユリ)。一方は、欲望に目覚めて壊れてゆき、一方は、持っていたものを潔く捨てて新たな人生を模索します。子供の取り違えという題材に少々古い印象を受けるかもしれませんが、これが、その他の要素も交わって、おもしろいんです。

なによりもこのドラマは、キム・ヒョンジュ演じるヒロインが実にいいんです。おきゃんでおっちょこちょいな好感度満点の元気娘で、傷つきやすくて涙もろいのに、何があってもへこたれず、明るく振舞って周りを救っていきます。お嬢さまだったのに、ある日突然、父親がギャンブル狂いという貧乏一家の娘だったとわかるのですが、ショックを受けながらも、決して逃げずに、自分の運命を受け入れ、立ち向かっていきます。

何度も大変な状況が彼女を襲うのですが、どんな逆境も、彼女の手にかかれば、楽しく克服すべき課題に変わってしまうんです。そしてこのドラマの一番楽しいところは、この熱血編集者のヒロインとキム・ソックン演じるぶっきらぼうな堅物編集長が織りなしていくラブコメのような恋のやり取りです。二人とも仕事はできるのに恋には不慣れで、あなたたちは中学生ですか!というようにドギマギしていくさまにクスクス笑ってしまいます。

そして中盤からはその編集長の抱えている背景がドラマの大きな核になり、人物たちの思惑が絡まってきて、どう解決されていくのか、ハラハラしながら、続きを見ないではいられなくなります。また、ユチョンの弟パク・ユファンがいい味を出しています。

両極端にいる二人の女性を対比させながら、その人がいる環境がどうこうではなく、その人の考え方、堂々とした生き方こそがキラキラと人を輝かせるのだということを教えてくれる、面白く見ながら、学びや気付きを与えてくれる作品です。

この作品が気に入った人は

・同じ脚本家の似たテイスト作品
…『威風堂々な彼女

・逆境に陥ってもめげずに明るく正々堂々としているヒロイン像に励まされる作品
…『我が愛しの蝶々夫人