ドラマ解説

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タイトル ライフ・オン・マーズ
韓国放送年 2018年 全16話
演出 イ・ジョンヒョ
脚本 イ・デイル
出演 チョン・ギョンホ パク・ソンウン コ・アソン オ・デファン ノ・ジョンヒョ

【 ドラマ紹介 】

<ドラマ概要>

『ライフ・オン・マーズ』は、現代に生きる頭脳派刑事が
30年前にタイムスリップして繰り広げていくSF捜査もので、
イギリスの大人気ドラマ『時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ』のリメイクです。

科学捜査隊のチーム長で原則重視の
エリート刑事ハン・テジュン(チョン・ギョンホ)。
連続殺人犯を追いかけている時に事故にあい
目覚めたら30年前にタイムスリップしていました。

そこはソウルオリンピックの年でにぎわう1988年で、
テジュンは幼い頃に自分が住んでいた地域の警察署の班長として
赴任したことになっています。

夢なのか現実なのか混乱しながらも
その地域で起こる事件の捜査に当たっていきますが、
なにせ80年代。前近代的な捜査手法だし、DNAって何?という世界。
防犯カメラも科学捜査もないアナログ捜査で、
容疑者への人権意識も同僚女性刑事への配慮などもあったもんじゃありません。

そんな中、理論よりも感情優先、殴るわ蹴るわの
ずいぶんと荒っぽい取り調べをする
昔ながらのあつくるしい刑事のカン・ドンチョルと
なにかと衝突しながらも、
現代での知識や記憶を生かしながら事件を解決していきます。
そのうちに、忘れていた自分の幼き日の過去と向き合うことになるのでした。

<見どころ&感想>

この手の時空を超える捜査ものには『トンネル~愛の迷宮』があります。
『愛の迷宮~トンネル~』は過去から30年後の未来である現在に
タイムスリップして最新の捜査手法に戸惑う話でしたが、
これはその逆バージョン。
というか、きっと『トンネル』はこの英国ドラマからヒントを得て
逆にしてみたら面白いのでは~?という発想で
創作されたのかもしれませんね。

 

過去に来てしまったエリート刑事には、ときおり聞こえてくる、
まるで病院にいる自分に呼び掛けて来るかのような
現代からの呼びかけがあったり、
意味ありげなことをささやく人物たちも出て来るし、
一体どういうことなのかと見ながら混乱していきますが、
その謎がまた面白いところです。

ラストはえ~っ?と思いましたが、
ここは物議をかもすところでしょう。

80年代の風物、小道具が見事に再現されているので、
当時の韓国を知る人にはたまらなく懐かしいでしょうし、
知らない人でも韓国の80年代を知ることができます。

けだるくアンニュイなチョン・ギョンホがスマートで、
ちょっととろみのある目元がセクシーです。
そんなチョン・ギョンホ演じる現代の刑事と、
パク・ソンウン扮する典型的なおじさんデカが衝突しながらも
徐々にお互いを認めあい、良きパートナーになっていく過程がいいです。
エミー賞を受賞し、アメリカでもリメイクされ、
ストーリーの面白さはお墨付きです。

この作品が気に入った人は…

・時空を超えた捜査もの

『愛の迷宮~トンネル~』

 

・真逆の2人の男同士の絆

『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』