ドラマ解説

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タイトル ペク・ドンス
韓国放送年 2011年 全29話
演出 イ・ヒョンジク キム・ホンソン
脚本 クォン・スンギュ
出演 チ・チャンウク ユ・スンホ ユン・ソイ シン・ヒョンビン チョン・グァンリョル チェ・ミンス

【 ドラマ紹介 】

『ペク・ドンス』は、朝鮮王朝第22代の国王、正祖ことイ・サンの護衛武官であり、朝鮮、中国、日本という東洋3か国の武芸を集大成した歴史的武芸書を編纂した当代最高の武人、ペク・ドンスの半生を軸に、正祖の護衛武官たちと正祖の暗殺を狙う秘密の殺し屋集団の対決を描いていく武侠アクション時代劇です。

謀反人の子供として釜茹でにされるところを、国の宝とまで言われる剣の達人の片腕と引き換えに命を得た赤ん坊ペク・ドンス。もう一人は生まれながらにして不吉な殺しの相を持って生まれた子供ヨウン。数奇な運命を背負った二人の赤子は成長し、友として武術を磨いていきますが、やがて護衛武士と殺し屋として敵対していきます。

前半は思悼世子を、後半は正祖を守るべく、暗殺団と対決していくペク・ドンスたちの活躍を描く劇画タッチのアクション活劇で、剣士たちの美学など、本来男性受けしそうなドラマを、美青年を主人公に据えて、女性層にも大いにアピールするドラマになっています。

このドラマでは、思悼世子を清の国を征伐するという理想に燃えた覇気のある人物として描いた再解釈と、その亡くなり方について想像を膨らませたしたエピソードが話題になりました。漫画が原作だけに、史実に劇画的な想像力を加えた活劇となっています。

主人公のペク・ドンスには甘いマスクのチ・チャンウクが扮し、正義感あふれる熱いキャラクターを演じています。このペク・ドンスが陽なら、陰の気を発するヨウンは憂いがあって切なげなクールなキャラクター。演じたユ・スンホは、少年イメージを脱ぎ捨て、ストイックなカリスマを発揮する美少年剣士として乙女心をとらえました。私も彼を始めて男性として素敵と思わされました。

若者たちに負けず、チョン・グァンリョルとチェ・ミンスといったおじさま剣士たちの三角関係とカリスマ対決も見ものです。

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