映画解説
強力おすすめ
タイトル | 国家代表⁉ |
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韓国公開年 | 2009年 |
出演者 | ハ・ジョンウ ソン・ドンイル キム・ジソク キム・ドンウク |
監督 | キム・ヨンファ |
【 映画紹介 】
『国家代表!?』は、スキージャンプの選手たちの泣き笑いを描いた感動のヒューマンドラマです。
1996年、韓国に冬季オリンピックを誘致するために正式種目の一つであるスキージャンプの国家代表チームが急きょ作られることになりますが、駆り出されたのは、ジャンプ未経験の落ちこぼれメンバーたちでした。
この映画、オリンピック誘致という国家プロジェクトのために、無理やりスキージャンプの代表にさせられる若者たちの姿が笑いと涙と感動とでつづられていくのですが、スキージャンプ初心者の、人生負け組といってもいいダメ男たちがだんだん真剣になっていき、果ては誰も期待もしていなかったことを成し遂げていく痛快さは爽快で、韓国で公開されたときには860万人の観客を動員する大ヒットとなりました。
登場人物たちの背景などのエピソードは映画的に作られていますが、驚くのはこれがほぼ実話だということです。その辺も、自分だって頑張れば何かを成し遂げられるかもしれないと見る者に勇気を与えてくれるでしょう。
そして圧巻はやはりスキージャンプのシーンです。人が一生懸命に走ったり、力いっぱいに飛んだり、自分の力の極限に挑む姿にはもう無条件に胸が高鳴って感動してしまいます。特に劇中、長野オリンピックのシーンが出てきますが、そこでの、それぞれ、それまでの苦労が去来する中、自分のプライドをかけてジャンプに挑む場面は、手に汗握りながらも、思わず涙が出てくるシーンです。
主演は、映画界大注目の若手スター、ハ・ジョンウと『推奴チュノ』や『憎くても可愛くても』のキム・ジソク、『コーヒープリンス1号店』『止められない結婚』のキム・ドンウクらで、彼らは3か月にわたって国家代表選手と同じトレーニングメニューをこなして演じています。
実際の国家代表チームは、長野で団体最下位、ソルトレイクオリンピックでも団体8位とオリンピックでは不振に終わりましたが、2003年のユニバーシアード大会で、個人と団体で金メダル2個を獲得し、また青森で開かれたアジア競技大会でも団体で金を獲得したそうです。この映画が公開されてから、実際の韓国のスキージャンプ界に支援金がたくさん支給されるようになり、アルバイトで遠征費や生活を支えていた選手たちもいい環境でトレーニングできるようになったそうです。
そしてこの映画の発端だった冬季オリンピックの誘致も、2度の敗退の末、ようやくピョンチャン(平昌)が2018年の冬季オリンピックの誘致に成功しました。