『ビースティー・ボーイズ』は、ソウルの中でもセレブが集う街チョンダムドンのホストクラブを舞台に、ホストたちの光と闇をリアルに描いていく人間ドラマです。
入店3か月にして店のナンバーワンになっているホストのスンウ(ユン・ゲサン)。彼はお客として出会ったホステス(ユン・ジンソ)に惹かれ、同棲生活を始めるようになります。一方、ホストたちを管理する男マダム役のジェヒョン(ハ・ジョンウ)は、多額の借金を返済するために同棲相手や客の女性をだますことに必死になっています。表面的には軽やかに華やかに生きているようでいながら、彼らの生活はどんどん煮詰まっていくのでした。
デビュー作の『許されざるもの』で注目を浴びたユン・ジョンビン監督の2作目です。
実際にホストバーにウェイターとして数か月間アルバイトしながら取材して、ベテランホストたちからも話を聞いて、リアルなホストたちのエピソードを脚本に込めました。
夜の世界に絡め取られていく男と、したたかに生き残っていく男。二人の対照的なホストを軸に、ホストバーの夜の文化とホストたちのライフスタイル、哀歓、虚と実、金と愛に身を持ち崩していくさまが赤裸々につづられていきます。
ナンバーワンホストにユン・ゲサンが、そして女たちをうまく丸め込みながらもしたたかに生きていくホストクラブの管理者に、『許されざるもの』でユン監督と息を合わせたハ・ジョンウが再び起用されています。