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子猫をお願い

20歳の5人の少女たちが社会に出て感じる希望と挫折。その繊細な心の揺れ動きを描いた作品です。

空港のある町、仁川の商業高校を卒業した仲よしの5人の少女たち。一人は稼業を手伝いながら自分探しをし、一人はキャリアウーマンを夢見て証券会社に就職、一人はデザイン画を学ぶ夢を持ちながら経済的困難にあり、双子の姉妹は自分たちの作ったアクセサリーを売って暮らしている。そんな彼女たちの前に一匹のネコが入り込んできます。

将来に対する漠然とした不安や期待を抱えながら、夢に向かって意欲を燃やすものの、なかなかうまく行かない現実。そんな社会の壁にぶち当たりながら、自分の進む道を見つけていこうとする物語で、韓国のごく一般の女性が置かれている状況が透けて見えます。

主演は、この演技で数々の演技賞に輝いたペ・ドゥナと、いくつもの新人賞を受賞したイ・ヨウォン。モデル出身で、これが映画デビュー作となるオク・チヨン、『威風堂々な彼女』などにも出ている双子のイ・ウンシル、イ・ウンジュです。

20歳の女の子たちが持っている感受性が、当時32歳の女性監督の手によってやわやわと描かれています。

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