スター列伝・スターコラム

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略歴

シン・ウンギョン

意志の強そうな顔で、ちと恐い。ぱしっとしかられてしまいそうなイメージがある。

そのムードのせいか、最近はホラー映画への出演が目立つ。日本との競作となった『リング』では、松嶋菜々子のやった女性記者役。松嶋菜々子とは対照的に無愛想なクールさで、表情なんか、貞子よりも恐かった。『ミステリー・オブ・ザ・キューブ』でも記者役をやっており、あまり表情を表に出さなそうなポーカーフェイスが冷静さを要する記者役に合うのかも知れない。

ドラマ『ファイナルジャンプ』に出ていた頃はバスケ部のマネージャー的存在で、さばさばとした性格ながらもメンバーを励ましと細やかな女らしさを出すという好感度の高い役。映画『若い男』でも、色気はないが、ませた若いお姉ちゃん的な感じだったのが、いつの間にか洗練された大人の女性になった。無免許運転で人身事故を起こしてしまい一時芸能活動を休んでいたが、その裁判で法廷に立つ姿を見たイム・グォンテク監督から声がかかり『娼』に抜擢されたという。ほんとに女優は生き様すべてが役につながる。この『娼』では娼婦となった女の悲哀を体当たりで演じきり、青龍賞で主演女優賞を獲得し、興行的にもヒットに恵まれた。

※2001年4月発行「韓国エンターテイメント三昧vol.2」(芳賀書店)より

略 歴

1973年生まれ。86年にKBS放送局のタレント公募に合格して芸能界入り。ドラマ『総合病院』で一躍人気者になり、中性的なイメージ、率直にふるまう堂々としたキャラクターで当時の新世代の中心的存在となりました。
96年に無免許運転で交通事故を起こしてしまい、市民からの非難を浴びて一時期芸能活動を休んでいましたが、97年に韓国の巨匠イム・グォンテク監督の作品『娼』に抜擢され、娼婦となった女の悲哀を体当たりで演じ、青龍映画賞で主演女優賞を獲得しました。
2001年にはヤクザの女ボスを演じた『花嫁はギャングスター』で大ブレイク。続編まで作られましたが、その直後に所属事務所の社長と結婚して子供を出産するなど芸能活動を休止していました。このほど2年ぶりに映画『ミスター主夫クイズ王』で現場に復帰、家事にいそしむ夫の代わりに一家の大黒柱となるキャリアウーマンを演じています。またすでに次回作の『6月の日記』を撮影中で、こちらでは神話のエリックと共演し、刑事に扮しています。
(2005年10月)