韓国スター列伝

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チュ・ジフン

1982年生まれ。2002年にモデルでデビューしました。写真家協会による「ファッションビジュアルモデル賞」に選ばれたこともあるトップモデルでした。
俳優デビューは05年の5分ドラマ『昔の恋』で、そこでファン・インレ監督の目に留まり『宮~Love in Place』への大抜擢となりました。孤独でクールな皇太子役で多くの女性ファンの心をつかみ、大ブレイクしました。
その後1年ほど充電して出演したのが『魔王』。人権弁護士の顔の裏で冷静に復讐を成し遂げていく二重性を持つ弁護士の苦悩と葛藤を、鋭く、かつナイーブに演じ人気を定着させました。
映画デビュー作は2008年、日本漫画が原作の映画『アンティーク~西洋骨董洋菓子店』での、ひょうひょうとしていながらも、トラウマを抱えた洋菓子店のオーナー役でした。ここでひげを蓄え、品良くやさぐれたダンディーな魅力を見せたかと思えば、続く『キッチン~3人のレシピ』では自由奔放な天才シェフに扮し、感情の赴くままに行動する、根無し草のようなふわふわとした存在感を見事に表現しました。

 

ドラマ、映画にとどまらず2009年春にはミュージカル『ドンファン』にも挑戦。映像で成功しているスターがリスクの多い舞台に出るなんてとファンを驚かせましたが、ミュージカル俳優たちと互角に舞台で歌い大成功させました。
しかし、その後薬物事件を起こしてしまい、執行猶予つきの実刑判決を受け、ファンに大きな衝撃を与えました。謹慎後、2010年2月に軍に入隊し、8月には軍制作のミュージカル『命の航海』にイ・ジュンギとともに出演しました。

(2010年10月執筆)

 

 2011年の11月に軍を除隊してからの活躍は目覚ましく、それまでの影を背負ったイメージを脱ぎ捨てるかのように、2012年にはまず映画『私は王である!』で、まだ聖君と呼ばれる前の若き日の世宗王と乞食の一人二役を、時に情けなく、時にコミカルに演じ、ドラマ『蒼のピアニスト』では、人がよくて屈託のない好青年が壮絶に感情を揺さぶられていく過程を表現しました。映画『コンフェッション友の告白』(14)や『背徳の王宮』(15)では、卑劣さも垣間見せる複雑な役どころに挑戦し、役の幅を広げました。そしてドラマ『仮面』(15)では、恋にピュアな繊細な御曹司を演じるなど、映画にドラマに出演するたびに新しい一面を見せて好評価を勝ち得ていくという、俳優として鮮やかな活躍ぶりです。
クールな外見ゆえにそうは見えなさそうでいて、インタビューなどでうかがえる貪欲に役に食らいついていく姿勢が好ましいです。以前「どんな役も挑戦ですが、冒険のための冒険をしようという考えはないですね」と語っていましたが、チュ・ジフンは、こちらの勝手な思い込みをサラリとかわして、毎回新たなイメージで現れる、いい意味で予想を裏切っていく柔軟さが大きな魅力です。
(2017年2月執筆)

関連記事・関連作品

スターコラム チュ・ジフン マイペースなお茶目
『宮~Love in Palace』
『魔王』
『蒼のピアニスト』
『メディカル・トップチーム』
『仮面』

『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』

『キッチン~3人のレシピ』