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オム・ギジュン ファーストファンミーティング &ミュージカル・ライブ

 

 

『女の香り』『ファントム』など、
温かい役から冷酷な役までこなすオム・ギジュン。
ミュージカル俳優としても知られ、
現在も韓国で『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』に出演中の彼が
2日間にわたって違う内容で行ったイベントの取材に行ってきました。

1日目は一般的なファンミーティングで、
「オム・ギジュン ファーストファンミーティング ~千変万化~」
2日目は彼の真骨頂である歌を聞かせるミュージカルコンサート形式のイベント。
「オム・ギジュン ミュージカル・ライブ LIFE HISTORY」

 

バラエティ番組などへの出演も少なく、
なかなか素顔が知られていない人なので、
どんな感じの人なのか楽しみ
というファンの方も多かったようです。

ドラマでギジュンさんを知ったファンの他にも、
日本でも去年ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』に出演して
繊細な演技を見せてくれただけに、
ミュージカルファンもかなりいた感じでした。

イベントを前にした記者会見では、
「自分はミュージカル俳優なので
たくさんの歌を聞いてもらいたい」と、
これまでの自分が出演した作品の中から
様々なレパートリーの歌を準備してくれました。


ギジュンさんはまさに売れっ子で、
現在公演中の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』に加えて
ドラマの撮影が始まり、
5月には刑事役を演じた映画『イヤギ』の公開が控えています。

また6月にはミュージカル『三銃士』があり、
重なるように『モンテ・クリスト』も始まり、
その後も続々とミュージカル出演が予定されているとのことです。

もう息をつく暇がないほどの過密スケジュールで、
「点滴を受けてやってます」と苦笑いしていました。
それだけ各所から期待され求められている俳優さんなんですね。

時に、この会見の時には
メガネをかけていませんでした。
ドラマでは常にメガネをかけている印象がありますが、
ドラマ『よくできました』までは
本当の度入りメガネだったそうですが、

2009年にレーシック手術を受けて以来、
ダテメガネを使っているのだそうです。
「僕の顔はちょっと寂しい顔なので
メガネでカバーしたほうがいいかなと思って」
と冗談めかしておっしゃっていましたが、
かけていても素敵ですが、
かけていないほうが、スッキリとして若く見えました。

 

1日目のファンミではメガネをかけて、
両手でマイクを握り、
その手を体の前であわせて、
「僕出て行っていいのかな?」的な
ハニカミオーラを出しながらご登場。
「こうしたイベントは生まれて初めてなので
こういう場に慣れていないんです」
と緊張気味でした。

出演作品のVTRを見ながら、
ギジュンさんの俳優としての顔に迫ったり、
オフの過ごし方などを聞いたり、
俳優仲間のムン・グニョンや
現在理想のタイプというパク・ボヨン、
ミュージカルの共演者である
ユ・ジュンサンやキム・ボムレからの応援メッセージも紹介され、
和やかな時間が流れました。

そして翌日がギジュンさんならではの
コンサート形式のイベントです。
オム・ギジュンさんは高校3年の時初めてミュージカルを見て、
それをきっかけに大学も舞台芸術専攻に決めたそうです。
それからの苦労話しなどを聞きながら、
これまでのギジュンさんの出演舞台を振り返って、
それにちなんだ歌を歌っていくわけですが、
ギジュンさんは、
歌詞のセリフを演技のように歌っていく力に長けているので、
歌だけでも、そこにドラマが感じられます。

ギジュンさんが一番好きな創作ミュージカルだという
『ウェルテルの恋』や、
トランスジェンダーの気持ちを
すべて表現できなかった気がするので
残念な気持ちの残る作品の一つという『ヘドウィグ』、
昨年日本公演も行った『ジャック・ザ・リッパー』のデュエット曲、
他に『モンテ・クリスト』に『キム・ジョンウク探し』
というミュージカルナンバーと、
ギジュンさんが一番好きで尊敬している歌手だという
イ・スンチョルさんの「ラストコンサート」を歌ってくれました。

デュエットを歌ったゲストアーティストのペク・ミンジョンさんから、
「ギジュンさんは血液型がトリプルAと言っていいほどの小心者ですぐスネる人」
と暴露されて苦笑いしたり、
「でも親しい人にはほんとうによく面倒を見てあげる
思いやりの深い情のある人」とフォローされ、
古くからの舞台仲間ならではの2人のやり取りも微笑ましくて、
歌にキャラクターにとギジュンさんの魅力にたっぷり浸れる2日間でした。

 

(2013年 1月21日執筆)