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キム・スンデさんの印象

先日、『エリザベート』や『モーツァルト』にも出演したイケメン、
ミュージカル俳優キム・スンデさんに話を聞いてきました。

インタビューは別途載せるので、ここでは、
お会いして感じたキム・スンデさんの印象を書きたいと思います。

彼に会ってまず感じたのは、
写真よりも数段かっこよかったということ!
まるで、Super Juniorのシウォンのようで、
会った瞬間にテンションが上がりました(笑)。

今回は、日本で彼と同じく『エリザベート』の
ルドルフを演じていた平方元基さんの
バースデーライブにサプライズ出演するために来日したそうです。


平方さんとは今年の6月に
日本でトークショーをしたことをきっかけに仲よくなり、
あまり言葉は通じないけれど、
意志の疎通ができて、
弟のように感じるようになったそうです。
「彼のためならなんでもやってあげたい」
ということで平方さんに内緒でサプライズ出演したら、
平方さんが感激して泣いてしまったそうです。

まあとにかくキム・スンデさんは、
表現も反応もおもしろくて、
取材時間があっという間に過ぎてしまいました。

印象に残ったのは、日本と韓国のファン文化の違いという話。
日本にはファンが俳優を尊重し、
俳優もファンを尊重する関係があって、
その関係性に嫉妬を覚えたほどだそうです。

韓国のファンはすごく直接的だけれど、
日本はどちらかというと、
好きな俳優に対して配慮してくれる。
自分の知らないファン文化を見て、
そういうものもあるのかと思ったそうです。

ある時、宝塚の出待ちを見る機会があって、
整然とファンが並び、
スターを見守る光景が不思議で
彼は1時間くらい見ていたそうなんですね。
そして、ファンの心遣いに感動して
泣いてしまったということでした。

日本で『エリザベート』を見た時にも、
自分に気づいたファンが劇場のロビーで
自分のために道を開けて配慮してくれて、
うれしさと同時にショックを受けたと話していました。

「もともと格闘技をやっていたので、
自分も親も体育大学に行くと思っていたのに、
流れるままにこちらの道に来てしまった」
と話していた彼は、
東国大学演劇映画学科出身で、
最初はストレートプレイに重きを置いていたそうです。
ミュージカルは商業的なエンターテインメントだと思って
ちょっと敬遠していたとのことですが、
あるきっかけで出演するようになって、
今はそちらをメインにやっているそうです。

彼と仕事をしているミュージカルの制作者の方にも
話を聞いたんですが、
キム・スンデさんは歌以上に演技で評価されている俳優さんで、
「初演でキャラクターをしっかりと作ることのできる俳優。
彼が演じるとキャラクターに信頼性を持たせることができる」
と言っていました。

『エリザベート』のルドルフ役でも泣かせる演技を見せ、
公演終了後には10から15のオファーが来たそうです。
話を聞いていると気骨がある感じで、
これまで演じてきた役も
強いキャラクターのものが多いと言っていました。

(2012年12月5日執筆)