韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート

上記のミュージカル大阪で見てきました。
超新星のグァンスの回です。
『ジャック・ザ・リッパー』がシリアスなドラマチックミュージカルだとしたら
こちらはエネルギーが溢れる若くて生きのいいミュージカルといった感じ。
韓国で有名なDJ DOC　の既成の曲をそのまま使って
上手にストーリーの中に溶けこませて紡いでいくスタイルの作品で、
客席に座りながらもついつい体がリズムを取ってしまいそうな
ノリのいいミュージカルです。

ミュージシャンを目指す若者たちが主人公だけに、
グァンスの実像とかぶるところもあり、
また、デビューに恵まれて急激にスターになっていくけれど、
大人たちにいいように利用されて、挫折を味わい…というところなどは
昨今の韓国芸能ニュースに出てくるような事例とも重なっていきます。

３人の主人公たちの他にアンサンブルで出てくる俳優たちの
ダンスのキレが素晴らしくて、群舞も見応えがありましたね。

アンコールも楽しいです。
グァンスが出てきて日本語で色々とおしゃべりしてくれるのですが、
急に寒くなったから風邪を引いてしまったみたいで、
「みんなが見に来て応援してくれたから、
風邪だったけど平気になりました！」
と語っていました。
素直な発言がとっても好感が持てる人ですね。

そして、松竹座は写真はNGなのですが、
アンコールで写真が撮れる特典がついた公演日を設けていたりして、
こんなところも韓国っぽいですね。

（2012年10月17日執筆）