ドラマ解説

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タイトル 百済の王 クンチョゴワン(近肖古王)
韓国放送年  2010年~2011年 全60話
演出 演出 ユン・チャンボム キム・ヨンジョ
脚本 脚本 チョン・ソンヒ ユ・スンヨル
出演 出演 カム・ウソン キム・ジス イ・ジョンウォン イ・ジフン

【 ドラマ紹介 】

『百済の王クンチョゴワン(近肖古王)』は、百済の13代目の王様であり、百済の全盛期を築いた傑出した王として知られる近肖古王の生涯を描いた、重厚で骨太の大河時代劇です。

百済の第11代ピョリ王の息子として生まれながら、夢のお告げのせいで、脅威の存在として、父を始め兄たちからも疎まれ追放されていた第4王子。そんな追放された王子が陰謀にあい、汚名を着せられながらも、新たな仲間たちを引き込みながら王者への帰還を果たす過程が前半の見どころです。
後半では、ようやく近肖古王が国王になって新しい国づくりが始まるかと思いきや、再び政権争いを始めてしまうという、愚かしくもどうにも止まらない人間の欲望がじっくり描かれ、それが人間の業(ゴウ)なのかとつくづく思い知らされる展開になっていきます。


百済には二つの王の系統が共存しており、それが常に国内の争いの火種となっているんですね。国の基礎固めをすべき時なのに、隙あらば王座を巡って相手を陥れようとし、一族が利権争いをしていくところなど、まるでどこかの国の政治を見ているような気にさせられます。

8話あたりから王位をめぐっての陰謀が大きく動き出し、主人公がどうなっていくのか目が離せなくなります。また波乱万丈の王の人生の中で、愛し合いながらも対立せざるを得ない姫との愛情関係も描かれますが、父から託された理想の国づくりという大いなる野望のためにその愛をも犠牲にせざるを得ないハードボイルドな生き方に男のロマンが感じられるでしょう。

『王の男』『恋愛時代』など男の色気を醸し出す名優カム・ウソンが初めてドラマで時代劇に挑戦。近肖古王と対立関係にある策士の役にイ・ジフンが、また終盤には超新星のコニルやT-ARAのウンジョンやキュリも登場します。