ドラマ解説

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強力おすすめ

タイトル 宮~Love in Palace~
韓国放送年 2006年 全24話
演出 ファン・インレ
脚本 イン・ウナ
出演 チュ・ジフン ユン・ウネ John-Hoon ソン・ジヒョ キム・ヘジャ

【 ドラマ紹介 】

『宮~Love in Palace~』は、「らぶきょん」という人気漫画のドラマ化で、韓国にまだ王室が続いていたなら、という架空の設定の中で繰り広げられる王室ロマンスです。

ごく平凡な庶民の女子高生が、祖父同士の約束のために皇太子と結婚して王室に入り、いろんなことに戸惑いながら、三角関係、4角関係を繰り広げ、恋に、人生に立ち向かっていきます。

これは普通の女の子が王子様と結婚して本物のお姫様になるという究極のシンデレラ・ストーリー。でもシンデレラは、その後が大変よね~というお話です。平凡な女子高生がいきなり皇太子妃になって味わう王室内での孤独やとまどい、そして愛と胸キュン。日本でも皇室は憧れの的ですが、このドラマを通して、日本でも実はこんな感じなのかな~などと思いを馳せられる部分もあって、より興味深く見ることができるでしょう。


衣装はもちろん、家具調度、行事、食の再現がすばらしく、目を奪われます。少女漫画を原作にしていながら、美術に時間とお金をかけたことでチープさがなくなり、豪華なセットできちんとリアリティをもって成立させたのもこのドラマの勝因ですね。

魅力的な二人の王子

ユン・ウネ演じるヒロイン、チェギョンを囲む2人の王子たちがまた魅力的。結婚相手の皇太子、シン王子は、好きな女性がいながらヒロインと結婚しなければならないため最初はぶっきらぼう。プライドの高さと、常に孤独にさいなまれているために素直になれない皇太子が、ヒロインに出会って少しづつほころんでいく。チュ・ジフン演じた、氷のプリンスがポロリポロリとヒロインの前で弱さをさらけ出すようになるという孤独な貴公子像はツボでした。

そして、John-Hoon演じる皇太子の従兄弟のユル王子は、繊細でやさしい青年だったのに、チェギョンへの恋ゆえに権力にも野望を燃やし、変貌していってしまう姿を演じて、こちらも母性本能をくすぐります。この危うい三角関係に加えて、イギリスのチャールズ皇太子とカミラさんを彷彿させる話もうまく入れ込みながら乙女心をくすぐる展開になっていきます。

バランスのいいドラマ

『宮~Love in Place~』には韓国ドラマの人気のセオリーがすべて詰まっています。親の代からの因縁、三角関係が2つ交錯する四角関係、権力や愛への執着、心に傷を抱えた青年とけなげな少女……なのに重くならない。一方ではかわいらしいラブコメが進行しながら、もう一方では国家最高権力をめぐる親の代からの欲望が渦巻いていて、それに巻き込まれる子供たちという構図がよくできています。単に権力争いだけでない女の悲しさも含まれ、加えて王室の存続というシリアスな問題も抱えていて、ともするとドロドロな内容になりそうなところを、シンとチェギョンのフレッシュな恋愛が救っていて、軽すぎず、重すぎず、バランスがとてもいいドラマです。ベタベタくどくもないし、悲劇すぎないし。主人公がいろんな出来事を経験しながら、自分の置かれた立場や試練をきちんと受け入れて、成長して大人になっていく。最後は幸せになってよかったとしみじみ思えて、また最初から見返したくなります。バックに流れていた音楽も優しく、感動を盛り上げていて、やっぱり愛は人を強くするんだな、と素直に感じられる作品です。

 

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…『相続者たち』『花より男子~Boys over Flowers
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