ドラマ解説

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タイトル 最高の結婚
韓国放送年 2014年 全16話
演出 オ・ジョンロク
脚本 コ・ユニ
出演 パク・シヨン ノ・ミヌ ペ・スビン チャン・ギヨン

【 ドラマ紹介 】

『最高の結婚』は、ノ・ミヌ主演、結婚ってなんだろうと考えさせられる、愛と結婚の現実を描いていく作品で、人気ニュースキャスターのヒロインが、自ら結婚せずに子供を生むことを決心したことで始まる紆余曲折が描かれていきます。

ノ・ミヌが扮するのは、財閥の御曹司にして自由を謳歌する、奔放な性格の料理担当記者。ヒロイン(パク・シヨン)とのロマンチックな恋人関係を楽しむのもつかの間、なんと彼女が妊娠してしまい、いきなりつきつけられた結婚という現実を前にして動揺する男心を演じています。ロマンチックな男から、嫉妬に駆られ、喪失感からどんどん本意ではない言動をしてしまう、素直になれない男の愛憎を見せます。

序盤はおいしそうな料理がふんだんに出てきて、グルメとラブコメの二本柱で見せていくのかと思いきや、次第に、未婚の母となったヒロインが世間の強い風当たりにさらされ、そんな彼女に元恋人のノ・ミヌや先輩役のペ・スビンがどのように反応していくかという

シリアスなドラマに移っていきます。キャラクターとしても、人間関係としても、もつれていって、ある意味予想外の展開になっていきます。

見ていくと、タイトルになっている「最高の結婚」というのは、逆説的な意味というか、最高の結婚というのはいったいなんぞやということを考えさせられる内容です。

キャリアウーマンから一変、子供を産んでからガラリと境遇が変わってしまうヒロイン。韓国はつくづく男性中心の社会で、どんなに堂々としたキャリアウーマンでも未婚の母になった途端に、こんなにも大変な目に合うのだなと思い知らされます。そんな世間の偏見と闘い、時に折れそうになりながらも率直な生き方を貫き、世間に物申していくヒロインの姿に同世代女性たちの共感が集まりました。

政界入りを目指している先輩ニュースキャスター役のペ・スビンが、これまでのジェントルマンイメージを一新し、小賢しく立ちまわる、男尊女卑男を怪演。あまりにも突き抜けているので、可愛いとさえ思えてしまう憎めない男になっています。

ヒロインを中心とした4人の女性の恋愛模様が描かれますが、その中の一人の相手役として登場する、モデル兼俳優役のチャン・ギヨンが新たなる発見キャラで、この人いい!と登場が楽しみになっていきます。

 

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