ドラマ解説

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タイトル ビッグマン
韓国放送年 2014年 全16話
演出 チ・ヨンス
脚本 チェ・ジンウォン
出演 カン・ジファン チェ・ダニエル イ・ダヒ チョン・ソミン ハン・サンジン

【 ドラマ紹介 】

『ビッグマン』は、カン・ジファン主演、ひょんなことから財閥の御曹司になってしまったゴロツキが繰り広げるサクセスストーリーです。

事故で心臓移植が必要となった財閥の跡取りの息子(チェ・ダニエル)のために、ピッタリの心臓を持つと目をつけられたのが、カン・ジファン演じる、孤児でゴロツキのような暮らしをしていた、ジヒョク。家族の間での移植なら優先されるため、財閥会長はジヒョクを生き別れた息子に仕立てあげ、植物状態にして心臓を移植しようとするのですが、なんと、生命力が強いジヒョクは目覚めてしまいます。仕方なく、会長たちは、自分たちが仕組んだおぞましい計画を隠すためにジヒョクが自分たちの息子なのだという演技を続ける羽目になってしまうのでした。

前半は財閥一家の茶番劇に騙されているジヒョクの、家族ができた喜びや、いきなり御曹司となった変化に戸惑う姿など、笑いと切なさで綴られていきますが、後半は事実を知ったジヒョクが、財閥一家に対抗し、真にビッグマン、大きな男へと成長していくサクセスぶりが描かれます。

カン・ジファンが演じると、キャラクターに勢いというか半端ないエネルギーが注がれる感じで、画面いっぱいを駆け抜けるような疾走感が生まれます。突然現れた両親を実の親と思っている姿がいじらしく、また好きになった女性(イ・ダヒ)が弟の愛する人だとわかって自分の思いを封印するくだりも切なくて、どれだけ家族愛を欲して生きてきたかが切なく胸にしみます。

人を信じて周りの人を大切にして、時には裏切られながらもどんどん大きくなっていく、実に気持ちのいいリーダー像を体現しています。
一方、いつも良い人の役を演じてきたチェ・ダニエルが、笑顔の裏で卑劣なことも平気でやってのける卑劣な男に扮し、これがまたハマっているんですね。仕事と愛する女性をあいだに挟んで、サイコがかった恐ろしさを醸し出しながら、ジヒョクに立ちはだかっていきます。痛快な逆転劇です。

 

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