ドラマ解説

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タイトル スパイ~愛を守るもの~
韓国放送年 2015年 全16話
演出 パク・ヒョンソク
脚本 ハン・サンユン イ・ガン
出演 キム・ジェジュン コ・ソンヒ ペ・ジョンオク ユ・オソン

【 ドラマ紹介 】

『スパイ~愛を守るもの~』は、JYJのジェジュン主演。ジェジュンの軍入隊前最後の作品で、タイトル通り、愛する家族を守るため、お互いに騙し合うスパイ一家を描いた、新感覚のスパイドラマです。

イギリスのガーディアン誌が‘見逃してはならないドラマ’に選んだイスラエルの人気ドラマを原作にした作品。

元国防部に努めていた優しい父(チョン・ウォンジュン)に、小言が多い主婦の母(ペ・ジョンオク)、優しい公務員の息子(ジェジュン)に受験生の娘。一見ごく平凡な家族ですが、実は主人公である息子は家族には普通の公務員だと言いつつ、内緒で国家情報機関で働いており、その母親は元北朝鮮の工作員だったという過去を子どもたちに隠しています。また、父も妻と秘密を共有しています。そんなある日、母親が昔の工作員仲間に見つかってしまい、息子の存在をネタに利用されることになり、平和だった家族に危機が訪れるのでした。

家族を愛し、守りたいがために、結局は秘密を隠しながら、親と子で相手を騙し合うことになる家族。スパイがたくさん出てくるのですべての人が怪しく見えてきますし、主人公の恋人(コ・ソンヒ)や情報機関の上司も含めて、それぞれが相手を探るために行動し、いろいろな思惑が入り乱れていくので、非常にスリリングな展開になっています。

ジェジュンが演じるのは、頭脳明晰で冷徹でやり手ですが、情のあるスパイ。仕事面だけ見ればハードですが、親の前では優しくて従順な気立ての良い息子で、恋人の前では甘くてロマンチックな男という等身大のジェジュンの魅力もいっぱいです。それが回を追うごとに緊迫した状況に陥っていくので、ジェジュンの彫りの深い目元がどんどん悩ましく憂いに潤(うる)んでいくさまが、セクシーです。

北の工作員を演じるユ・オソンが、恐ろしさと憐憫の表情を見せながら深みが感じられる演技で、元スパイの母を演じるペ・ジョンオクとのいわくありのオトナの男女のシーンも見応えがあります。

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