コラム・取材レポ

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ソ・ジソク

※ 2012年8月号「私の時間」(ヒロ・コミュニケーションズ)より

『19歳の純情』でのツンデレ御曹司役や『グロリア』でのストイックに愛に生きる孤独な貴公子役などで人気のあるソ・ジソク。笑うと目じりに3本ほどの深いしわがくしゃっとした感じで寄るのがとても素敵で、かわいさをも醸し出す。

そんな彼が、以前私が司会を務める番組の収録にゲストで出演してくれたとき、役では軽妙洒脱なキャラを演じることもあるので、トーク慣れしている人かなとも想像していたのだが、実際はたたずまいがとっても静かでものすごくシャイな人だった。

番組は、どっぷりとソ・ジソクさんの魅力を語ろうという趣旨の内容だったので、視聴者が選んだソ・ジソクさん出演のドラマで好きなものや、ベストシーンのランキングを発表し、ソ・ジソクさんにも自身の好きなドラマやシーンを上げてもらった。初めて主演を任された作品の思い出や、演じていてつらかった作品のこと、演技が難しかった作品のことなどなど一つ一つすごく丁寧に答えてくれて、自然体で、誠実な話しぶりで、なんだかほわ~んとした温かな空気が会場を包みこんだ。会場のファンの熱気にどうしていいかわからず、胸板の厚いがっしりした上半身を小さくかがめてテレまくったり、顔の前で両手をすり合わせるお願いポーズをしたりして、一つ一つのしぐさがかわいいのだ。これには会場のファンも大喜びだった。

ソ・ジソクは2006年に『19歳の純情』でブレイクしたものの、そのうま味を感じる間もなくすぐに軍に入隊しなければならなかった。2009年に除隊したものの、復帰にも少し時間がかかり、ようやく4年ぶりに出演したドラマ『愛の選択~産婦人科の女医』は、あまりに久しぶりだったので現場に慣れるのが大変で、演技を続けられないんじゃないかと思ったこともあったそうだ。でもその苦しみを乗り越えたからこそ、その後は順調にタイプの異なる役柄にチャレンジし続けている。実際にお会いして、そこここににじみ出る彼の丁寧さ、誠実さに接して、彼のドラマを見るこちらの目がさらに優しいものになりそうだなあと思ったのだった。