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ウォンビン②

※2010年12月号「私の時間」(ヒロ・コミュニケーションズ)より

今韓国で女性たちの心をわしづかみにしているのが、ウォンビンだ。

そう、かつて日本でも日韓共同ドラマの『フレンズ』や、紅涙を絞った『秋の童話』などのドラマでおなじみの美男俳優。『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』などの男っぽい映画に出演したのち、韓国男子の義務である軍に入隊したが、ひざの故障で途中除隊となったため、リハビリなどもあって彼は普通よりも長く、3年半ものあいだ大衆の前から姿を消していた。それだけに、移り変わりの早い韓国芸能界、過去の人になってもおかしくないところだが、見事な復帰劇を見せている。

まずは昨年『母なる証明』で年齢よりも幼い純粋すぎる青年という役で、かっこよさを封印し、演技者として久しぶりに観客の前に帰ってきた。これで役者魂を見せたのに続き、シン・ミナと共演したコーヒーのCMが大好評。二人が甘くロマンチックなキスをすることで話題のこのCMは、シリーズにもなって、すでに第5弾が放送されている。

そして極めつけが、今年の主演映画『アジョシ(=おじさん)』。これが今年の韓国映画界で600万人越えというナンバーワンの観客動員を記録しているのだ。成功要因はなんといってもウォンビンの魅力に尽きる。ある事件がきっかけで世捨て人のように生きる男が、自分を慕う少女が誘拐されたため、体を張って助けに行くというストーリー。残酷描写も多々あるのだが、見終わった感想は、「ウォンビンってなんて素敵なんだろう!」だ。私の友人たちもみな同様に「ウォンビンに持って行かれた!」と語っていた。きっとそんな女性リピーターが多いに違いない。

もともとハンサムで有名だったウォンビンだが、充電期間を持ったのが良かったのか、身も心も贅肉をそぎ落としましたという感じのストイックな美しさにより深みを帯びた目の色が加わって、濃い色気となって発散されている感じなのだ。1977年生まれの33歳。目下ノリに乗っている人である。