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イ・スンヨン

※2000年6月発刊「韓国はドラマチック」(東洋経済新報社)より

ファッショナブルな美女。どことなく物憂げなのが独特な魅力である。大韓航空のスチュワーデスから1992年ミスコリアに入賞し芸能界入りした。放送デビューはMBCのワイドショーのリポーターからで、翌93年『我らの天国』でドラマデビューした。『オールマイラブフォーユー』で、チャ・インピョの昔の恋人を演じ水もしたたる美人だなあと思っていた。私が男なら、シン・エラよりイ・スンヨンを選ぶのになどと勝手に思っていたものだった。しかし化粧が薄いと突如イモっぽくなる。これは演技力のせいなのか?ドラマ『シンデレラ』の妹役では、後半モデルとして活躍するようになるまでは顔がぼーっとした感じで全然印象が違うので最初わからなかった。…。化粧ひとつでこうも変わるか。恐るべし、韓国メーク。ブレイクしたのは何といっても95年の大ヒットドラマ『砂時計』での新聞記者役だろう。進歩的な考えを持つ活発な役柄がはまって好感度が一気にあがった。

映画は96年の『ピアノマン』から。猟奇殺人に挑む女刑事役をクールに演じたくましい一面も見せた。98年の『土曜日の午後2時』では女スリの役で、演技するに当たって本物のスリに教えを請うたそうだ。ドラマに映画にと順調にキャリアを積み、SBSの番組で女性として初めてトーク番組の司会進行にも抜擢された。このトークショーではゲストとのぽんぽん弾む会話で人気を博した。しかし、この人気絶頂期の98年夏、運転免許不法取得が発覚し芸能界に衝撃を与える。何でも自動車教習所の所長と記念写真を撮影して学校を宣伝する替わりに、教習を免除してもらうなどして運転免許を不正に発給してもらったというものらしい。イ・スンヨンはこの罪で懲役8か月、執行猶予1年を宣告されてしまうのであった。この間彼女はテレビ活動を自粛し、80時間の社会奉仕活動を務めたという。こうして長くブラウン管から遠ざかったあと99年8月にKBSのドラマ『招待』にキャスティングされたが、視聴者団体から「執行猶予期間中の出演はダメ」との激しい抗議に会い自主的に出演を辞退、カムバック時期を遅らせている。そして99年11月KBSのドラマ『愛して下さい』で16か月ぶりにお茶の間に帰ってきた。プライベートでは、映画での共演が多く、このドラマでも一緒に出ているキム・ミンジョンと交際中で、自粛している時期も、常にキム・ミンジョンに励まされていたそうだ。