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「田代親世解説付きどっぷりミュージカルツアー」に行ってきました!

記事の転載はご遠慮ください

 

韓国ミュージカルに興味はあるけど

なかなか1人では行きにくい~という方向けに、

私と一緒に韓国にミュージカルを見に行きましょう!

という「どっぷり韓国ミュージカルツアー」。

今回第3弾を実施しました。

 

早めの募集ができず、割りと短い期間での募集でしたが、

新規のお客さまお一人に加えて

あとはこれまでのツアーでご一緒したリピーターさんたちが

ご参加くださいました。

やはり一度、韓国ミュージカルの魅力を知った方は

また参加したいと思っていただけるんですね。

皆でワイワイ言いながら見るのも楽しいですしね^^。

 

 

今回の宿泊は『シラノ』を上演している

LGアートセンターに近い新羅ステイ駅三ホテルです。

5時にホテルのロビーに集合して

歩いてホテル近くの「トダムコル」という韓国料理屋さんへ。

 

ずらりと並べられた韓定食を前にまずは自己紹介。

1回目に参加された方、

2回目のツアーに参加された方、

これまで全部に参加の皆勤賞の方、

そして初参加の方といらしたので

まずはそれぞれツアー参加のきっかけや

好きなエンタメなどについて語ってもらいました。

 

このツアーに参加してから文字通りどっぷりハマって

もう何度もソウルに観劇通いしているという方や

前回でハマって、今度も是非にと思った~という方

既に8月に『シラノ』を見たけれど

いまいちわからなくて敗北感を感じたので

今回は解説を聞いてリベンジを果たしたい!という方

『ベンハー』がどんな風にミュージカルになったのか

楽しみで参加した~という方、

普段はドラマが好きだけど、

ミュージカルには疎いので何を見たらいいのかわからず、

このツアーではお勧め作品をもう決めてくれているので

ラクでいいなと思って参加しましたという方

などなど理由は様々。

 

もう過去のツアーで顔なじみになった人がほとんどなので

再会を喜び合ったり、すっかり打ち解けムードです。

このツアーで知り合って

その後連絡を取り合ってイベントに参加したり

一緒にミュージカルを見に行ったりと交流が生まれているようで

それも嬉しいですね。

そんなミュージカル仲間を作っていただくのも

このツアーの目的の一つですから。

食事のあとはそのままミュージカル解説へ。

1時間弱かけて『シラノ』の詳細な内容説明をして

歩いて劇場へ行きました。

今日のキャストはリュ・ジョンハンのシラノです。

今回『シラノ』のプロデューサーも務めるリュ・ジョンハンだけに、

演技もたたずまいもシラノそのものという感じがして

私のお気に入りのシラノなのです。

 

なのでぜひ皆さんに見ていただきたく

今回は『シラノ』メインで予定を組みました。

そしてこの日も、艶のある声、

緩急に富んだ演技、

醸し出される色気、声の迫力と

リュ・ジョンハンさん、どれをとっても

素晴らしかったです!

 

参加者の皆さんも、

なんかすごい声量~、素敵~、

すごく良かった~と感嘆の声でした。

相手役がチェ・ヒョンジュさんだったので

アン・ジェウクの奥様ですね~と

よくご存じの方もいらっしゃいました。

 

リベンジしたいとおっしゃっていた方は

「私は前の2回、何を見ていたんだろうと思うくらい

リベンジできました!」

とのことでした。

 

この日はホテルへ帰る道すがら

24時間やっているカフェがあったので

そこに入って感想大会。

既に11時を回っていましたが

1時間余りお茶をしてホテルへ戻りました。

 

2日目は11時にロビー集合で

バスでまず明洞の「ネリムソン明洞店」という

タッカンマリ(鶏なべ)の店へ。

他のお客さんが来る前に

お店の一角を借りてみんな車座になって

『ベンハー』の解説を。

『シラノ』もそうでしたが、

手作りの人物相関図を元にストーリーの詳細を

お話しするので50分くらいかかりました。

私自身、実は『ベンハー』は3回目にしてようやく

面白いなあと思えるようになったので(^-^;、

なんとか皆さんには1回である程度面白いと

感じてもらえるといいなあと思いながら。

まあでも派手な見どころが多いので

十分インパクトは感じられるんですけど、

でも映画の『ベンハー』を見ただけでは

少々わかりづらい設定などもあるんですよね。

なので脳内で情報を補完して見て行かないと

ちょっとモヤモヤするかなと。

 

私はこの解説をするために4回観ましたが、

1回ですべてがわかる理解力が欲しいところですね。

 

しかしそこはミュージカルの奥深いところで

やはり少なくとも2回は見ないと

本当に作品を見たことにならないなというのが私の実感です。

 

おそらくそれは理解力の問題以前に、

舞台は、映画やドラマのように

切り取られた画面の中で展開されるものではなく

広い空間の中で、

演技も歌も演出もいろいろなことが繰り広げられていて

あちこちに目配りできないせいなのかなと思います。

1回見ただけではすべてが初めてのことなので

結局はストーリーの確認で終わってしまいがちですが、

2回目見ると、あら不思議っていうくらい内容が入って来て

いろいろなものが見えてくるのです。

音楽もより耳に入ってきますし。

 

なのでミュージカルは少なくとも2度見るべしというのが持論です。

勝手に言ってますが、

「2回目の法則」

ですね。

1回だけだと、

「ふうん、こんなものか~」という感想で

終わってしまいがちです。

そこは頑張って2回め見ると、

きっとガラッと感想が変わるはず。

 

さて、ツアー報告に戻りますと、

この日の『ベンハー』は

ユ・ジュンサンのベンハーに

日本の『ミス・サイゴン』でジョンの役で出演した

パク・ソンファンさんが名前を改名して

パク・ミンソンという名前で

メッセラ役で出演した回を見ました。

 

ドラマをよく見ている参加者の方は

ユ・ジュンサンって歌上手いんですか?

と見る前に素朴な疑問を(爆)

なんか歌を歌っているところが想像できないようで。

 

でも終わってみたら

「すっごい、歌上手い!」という感想に。

ほかの方も

「怒りを抑えた大人の男の哀愁が漂っていてクールですごくかっこいい!」

「いやもうユ・ジュンサンに惚れました~」と

大好評でした。

 

私も、『フランケンシュタイン』で見た時よりも

歌がうまくなってるなあと感じました。

前は、大きな声を前に出してるという印象でしたが

今回は深みが加わっていてなんかとても良かったです。

あの年齢にして進化しているってすごいです。

鍛えた体は…それは他の若いキャストに比べたら

肌のハリ感とか違いますけど(^-^;

でもしっかり筋肉の付いた鍛え上げた美しい身体で立派です。

ついこの前までドラマの撮影もしていたし、

いろいろと忙しい中ストイックに頑張っていて

素晴らしい~、見ていて励みになります。

 

で、作品としての『ベンハー』ですが、

男性ばかり26人のアンサンブルが

勇壮なアクションや妖艶なベリーダンスなど、

いろいろと魅せてくれるほか、

海上シーンや競技場、戦車競走の場面など

ビジュアル的な派手な見どころが多くて

それでもって音楽は『フランケンシュタイン』のごとく、

強烈で壮大なメロディーで、歌い上げが随所にあって、

これでもか~と見どころてんこ盛りの

これぞ韓国ミュージカルという感じです。

そして家族の絆、母親の切なる想いなど

涙腺を刺激する場面もありますし。

 

1度目見た時は、

やはりいろいろな要素が入りすぎていて

ラブが強いわけでもないし、

ロマンス好きな私としては

どこに感情移入して見たらいいのか

入り込みにくかったのですが、

とにかくいろいろと見せ方がかっこいいので、

それがクセになって、

今ではちょっと中毒になりそうな勢いです。

 

そしてメッセラ!

出番は少ないですが、

2幕で歌う「俺はメッセラ」という曲が

すっごくかっこいいんですよ。

歌詞の内容も、

どんな思いで今の地位までのし上がって来たかを

歌い上げているのですが、

それがなんだか不憫で、

もうこれで気持ち持っていかれます。

 

また曲がクセになる魅力があるんですよね。

今も頭の中をメロディーがぐるぐる回っています。

 

カーテンコールでも

メッセラ登場シーンがやたらかっこよくて、

そこだけでも繰り返し見たいくらいです。

とにかく美味しい役です。

 

ということで

『ベンハー』終了したのが6時ごろで、

そこからはそれぞれ自由行動なのですが、

もう一度『シラノ』を見るというチームと

そのまま『ベンハー』をもう一度見るチーム、

翌日も延泊して『レベッカ』を見るので今日はホテルで休むという方

とに分かれて一旦解散しました。

 

ここで面白かったのが、

ツアーガイドさんに

「えっ、今3時間近くも長い舞台を見たのに、また夜も見るんですか?」

とちょっと引き気味に驚かれたことです(爆)。

なにせ10人のうち8人が夜も舞台を見ると言ったので。

「これは普通の観光ツアーと違うので、マニアックなんです」と

説明しておきましたが…(汗)。

 

そしてそれぞれ舞台を見たあとは

ホテルの前の24時間営業の食堂で

夜10時過ぎから自由参加の打ち上げです。

劇場の移動に時間がかかり

皆夕ご飯を食べる間もなく舞台を見ていたので

おなかがぺこぺこ。

チキンと餃子鍋をいただき、ようやくひとごこちつきました。

『シラノ』がすごく気に入ったという方は

「もう一瞬も見逃さないように夢中で見ました~」

と夢心地で

「あ~もっと見たいわ~」と。

他にも

「2度見るってこういうことなんですね、理解度が全然違いました」

とか、

「キャストによって全然違う~」と

それぞれ興奮気味に感想を。

「ああ、またすぐ見に来たい!」

「いやあ、まずいわ、危険だわ~」と

思惑通りにハマってくれまして、

多くの方がマニアへの道の入り口に立ったのでした(笑)。

 

そして、「参加してよかった~」との声も多くいただきまして、

それが私にとっては何より嬉しいお言葉でした。

 

こうして現地集合・現地解散の

どっぷり韓国ミュージカルツアーの旅は

今回も盛況に終わりました。

 

参加してくださった皆さま

お疲れさまでした~!

 

こんな風に、百聞は一見に如かず、

この楽しさを知らないのはもったいないです。

この記事を読んで下さって、

少しでも興味が沸いた方がいらしたら、

次回は是非ご一緒に韓国ミュージカルを楽しめたらいいですね!

 

 

2017年9月25日執筆

韓流ライフナビ