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リュ・シウォン  女性の心を離さない貴公子

2009年1月発行「恋する韓流」(朝日新聞出版より) ※記事の転載はご遠慮ください

限定二百五十人。
今やどんな大舞台でも満杯にしてしまうほど日本でも多くのファンを持つリュ・シウォンが二〇〇四年、初の公式来日したときのイベントの人数だ。
このときはスカパー!のSo-netチャンネル749(現在のアジア★ドラマチックチャンネルSo-net)の招聘で来日し、彼の主演ドラマ『その陽射が私に…』(02年)の試写会トークイベントが開かれたのだ。
リュ・シウォンとはそれまでに三度インタビューをしていたのですでに顔なじみだった。
今回はイベントの司会を務めることになり、ご挨拶すると、「いつも取材してくれてありがとう」と泣かせることを言ってくるではないか。
また「何度も会っているのに写真を撮ったことがないから一緒に撮りましょう」なんてリュ・シウォンの方から言ってくれたのだ。
この人は、こういうところが一度会った人の心をつかんで離さない。
イベント自体は彼お得意の、ジョークを交えながらお客を喜ばす話しぶりに会場中が
酔わされた。それでも本人的には日本のファンを前にして、ちょっと緊張していたらしい。でも交流会が上手くいって本人もほっとしていた。
ところで、このとき私の母が実家の静岡から上京して来ていた。
私の影響で早くから韓国ドラマのファンだった母親をイベントに招待していたのだが、私の控え室の隣がリュ・シウォンの控え室だったこともあり、本番前の打ち合わせをするときにちらりとリュ・シウォンに母を紹介した。
すると彼は座っていた席をスッと立って、「お母さまですか?」と言って手を差し出し、うちの母の手を握って、「いつも娘さんにはお世話になっています」と言ってくれたのだ。
そんなうれしいことを言ってくれるなんて……。
当然のごとく母は感激し、舞い上がって、いつまでも彼の手を離さなかったので、「ほら、いつまで握ってるの、離して、離して」といいながら私も思わず笑ってしまった。


その三カ月後、今度は済州島でのファンイベントでお会いした。
女性を喜ばせることにかけてはピカいちのプリンス、リュ・シウォンは、私に向かって、「今回来られると聞いて楽しみにしていたんです。遠いところまでこうして僕を手助けしに来てくれてどうもありがとう」
と、こそっと言ってくれたのだ。
思わず腰が砕けるようなお言葉。「とんでもないです」の世界である。
加えて、「お母さまはお元気ですか?」と聞いてくれた。この言葉を伝えた日、「えー、私のことを覚えていてくれたの?」と母が喜んだのはいうまでもない。
リュ・シウォンのおかげで私は二度にわたって良い親孝行ができたのである。
こういう人だから、リュ・シウォンのことはつい力を入れて褒めてしまうのだ。

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