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『恋人』の主役、イ・ソジン、キム・ジョンウンにインタビュー

オリコングループ発行「月刊デ・ビュー」2007年8月号より(※掲載元の許可を得て載せています)

日本でも人気となったドラマ、『パリの恋人』『プラハの恋人』の制作陣が再結集した‘恋人シリーズ’第3弾が『恋人』だ。韓国で昨年秋から今年1月まで放送され、人気を博したこのドラマが、いよいよ日本で7月26日からスカイパーフェクTVの「アジアドラマチックTV★So-net」チャンネルで放送が始まる。この主演たちに話を聞いた。

女医とヤクザが織り成す、コミカルでありながらも切ない大人の恋物語『恋人』。主役を張っているのが、韓国を代表するコメディエンヌで、『パリの恋人』でも主演を務めたキム・ジョンウンと、『チェオクの剣』や『火の鳥』で日本でも人気の高いイ・ソジン。

まずイ・ソジンは、暴力団組織の若頭という役どころだけに、今までになく精悍でタフな感じで登場し、粗暴だけれど正義感が強いという男に扮している。

絞り込んだ体つきが目を引いたが、特にこの作品のために体作りをしたわけではないという。

「男っぽく荒っぽい役に挑戦してみたいという気持ちで体作りをしていたところ、ちょうどこの作品に抜擢されて、いってみれば普段の準備が生かされたんです」

ところで、この体作りは韓国の男優にとっては必須な要素だ。イ・ソジン曰く、「韓国のドラマ撮影は非常に過酷なので、日頃から山登りしたり、ジム通って強度の強い運動をしたり、ひたすら体力を高める努力をしています」という。今回のドラマも全20話で、最後まで強行軍だったそうだ。

「最後の3日間は高熱の中で、点滴をうちながら、体力的に限界の中で撮影したので、終わったとたんに倒れてしまい、終映の打ち上げパーティーにも出られなかったんです」と語る。あれほど鍛えている人でも倒れてしまうほどだとは、やはり韓国の俳優はタフでなければ主役は務まらないのだ。

そんなイ・ソジンに、「彼女は台本にないアドリブをたくさん用意してくる人で、笑いのツボにはまってしまってNGになってしまったことが多かった……」と言わしめたのが、ヒロイン役のキム・ジョンウン。チャーミングなコメディエンヌとして、そのコミカル演技は定評があるが、それも彼女のきめ細かい役作りの賜物だ。

「イ・ソジンさんがヒロインのカバンをひっくり返してぶちまけるシーンがありました。そういう場面があると私は、このヒロインだったらいったい何をカバンに入れてるんだろうと考えます。私の役は整形外科医という忙しい人だから、化粧品ではなく、きっとゆっくりご飯を食べてる時間もないだろうから、パンとかおやつを持ち歩いているはずだと想像しました。だから入れておいたんですが、イ・ソジンさんは、カバンにあまりにも意外なものが入っていたので笑い出してしまったんです。でもわざと笑わせようとしているのではなく、シナリオを読んで、演技者が埋めていける部分があると思って考えてやってるんですよ。真剣に役を考えた結果なんです」

こうした2人の演技は、昨年末に行われたSBS演技大賞で、イ・ソジンは「10大スター賞」と「最高人気賞」を、キム・ジョンウンは、「10大スター賞」と「PDが選んだ演技賞」を受賞するに至った。

延長戦コラム

実は、イ・ソジンとキム・ジョンウンは、『恋人』で共演したのをきっかけに、本当の恋人同士になってしまった。ドラマ撮影中も情報番組でとりあげられるたび、並んでインタビューに答えながら顔を見合わせては笑っている様子に、「これは何かあるのでは?」と思っていたが、ドラマ終了後、キム・ジョンウンのファンを交えての誕生パーティーにイ・ソジンがゲストに駆けつけたり、2人でワインバーに出没したりと交際が噂になっていた。最初本人たちは‘よき仕事仲間です’と恋人関係を否定していたが、4月に入り、お互いが自分のホームぺージで相手を大切に思っていることを告白。公に恋人として付き合っていることを認めた。

ちょうどこの時期、やはり以前にドラマや映画で共演したイ・ドンゴンとハン・ジヘも4年越しの交際をホームページで告白した。両カップルを見て思ったのは、男優のイ・ソジンもイ・ドンゴンも、取材した感じでは、落ち着いた静かな感じの人たちだが、相手の女優のキム・ジョンウンもハン・ジヘも、反対に、チャーミングで、見ているだけで明るい雰囲気の持ち主だ。イ・ソジンもイ・ドンゴンも、「相手の姿を見ているだけで笑いがこみ上げてくる」と語っているだけに、やはり自分にないものを求めた結果なのかなあなどと思ってしまった。