映画解説
おすすめ
タイトル | オーブラザーズ |
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韓国公開年 | 2003年 |
出演者 | イ・ジョンジェ イ・ボムス イ・ムンシク リュ・スンス |
監督 | キム・ヨンファ |
【 映画紹介 】
『オーブラザーズ』は、腹違いの兄と弟の珍道中を通して兄弟愛、家族愛を描いたヒューマン・コメディーです。
浮気調査のカメラマンをしながら、時には相手を騙してお金をせしめるようないい加減な生きかたをしているサンウ(イ・ジョンジェ)の元に、ある日驚くようなニュースが舞い込みます。それは、幼い頃浮気をして家を出て行った父親が事故で亡くなり、父の借金がそっくり自分に降りかかってくるという知らせでした。冗談ではないと、一度も会ったことのない腹違いの弟ボング(イ・ボムス)を探し出して、もう一人の相続人である彼の母親を見つけ出そうとします。ところが、この義理の弟は早老症という、普通の人の4倍の速さで年を取っていく病気で、12歳なのに外見はすでにおじさんのようにふけていました。施設に預けられていた弟を引き取って、母親を探すまでのあいだ同居することになるのですが、この弟との出会いを通して、サンウは恨んでいた亡き父親の自分への思いを知るようになるのでした。
早老症という病気を逆手取って、周囲が勘違いするハプニングをコミカルに描きながら、兄弟の交流、そして反発していた父親への思いを、笑いあり、涙ありで綴っっていきます。
主演はイ・ジョンジェとイ・ボムスのツートップ。そして『冬のソナタ』のリュ・スンスがイ・ジョンジェの相棒として出演しており、他にもイ・ムンシク、パク・ヨンギュといったクセのある個性派俳優たちが脇を固めています。
いかがでしたか? 実はこの映画の監督・脚本を手がけたキム・ヨンファ監督自身、母子家庭で育ち、大人になってから異母兄弟がいることを知らされたという映画と同じ設定だったそうで、この映画が完成したあとで、映画を見た弟さんが訪ねてきてくれて、今は仲良くしているというエピソードがあったそうです。
ところで、ボングがお守りのように持っていたのがガンダムですが、韓国でもガンダムは人気で、当時の子供たちは韓国製のアニメだと思って見ていたのだそうです。監督曰く、韓国ではガンダムは強さの象徴なので、ボングが愛着を持っている小道具として使用したのだそうです。