映画解説

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タイトル 恋愛の目的
韓国公開年 2005年
出演者 パク・ヘイル カン・ヘジョン イ・デヨン
監督 ハン・ジェリム

【 映画紹介 】

『恋愛の目的』は、恋愛における男女のやり取りを赤裸々に描いた恋愛心理劇です。

教育実習生としてやってきた、ひとつ年上の女性を口説こうと必死の高校教師。あつかましくも自分の欲望を隠そうとせず、長年の恋人がいるにもかかわらず、臆面もなく彼女を誘います。一方、女のほうにも恋人がいますが、嫌だといいながらもまんざらでもなさそうな反応です。2人はそんな押し引きをしながら関係を持つようになるのですが、やがて、彼女の抱えていた秘密がわかったとき、男の気持ちにも変化が訪れるのでした。

‘韓国で最も率直な恋愛話’とうたったこの作品は、2003年の映画振興委員会のシナリオ公募に当選した作品で、この女性作家と、この作品でデビューした新人のハン・ジェリム監督とで推敲を重ねて共同で脚本を作り上げました。現代男女の恋愛譚を反映させて、露骨でリアルな恋愛話を描き、エロチックで刺激的な会話が大いに話題を呼びました。

ハン・ジェリム監督はこの作品で、大鐘賞やプサン映画評論家協会賞で新人監督賞を受賞したのを始め、いくつもの映画賞で脚本賞や最優秀作品賞も受賞するほど高い評価を得ました。

純粋男のイメージがあったパク・ヘイルが露骨に女を誘惑する、子供っぽいほどずうずうしい男に扮し、憎めないダメ男ぶりがかわいいと女性ファンから好評を得ました。

また、大胆な露出演技と微妙に触れ動く女心を繊細に表現したカン・へジョンはプサン映画評論家協会賞で主演女優賞を獲得しました。

 

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コ・ユニ作家もハン・ジェリム監督も既存のラブストーリーのロマンチックさが苦手で、出てくる男性キャラクターも、いかにも女性の理想という感じでどこか嘘っぽいと常々思っていたそうです。だからこそこの映画では、そんなロマンチックとは正反対の、率直さに焦点を当てた自分たち好みのラブストーリーを作ってみたかったのだとか。
また学校が舞台になっていますが、学校は保守的で噂も多く、倫理を強要される場所。そこで繰り広げられるリアルなラブストーリーという面白さと、学校は韓国社会と似ている空間だと感じて背景に選んだそうです。