映画解説

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タイトル 頭脳遊戯プロジェクト パズル
韓国公開年 2006年
出演者 チュ・ジンモ ムン・ソングン キム・ヒョンソン
監督 キム・テギョン

【 映画紹介 】

『頭脳遊戯プロジェクト パズル』は、謎の人物に操られていく男たちを描いた犯罪ミステリーです。

お互いに顔も知らなかった5人の男たちが謎の人物の呼びかけで集められ、あるプロジェクトに参加することになります。魅力的な報酬を目当てに計画通りに銀行強盗をした彼らですが、約束の場所に行ってみると、仲間の一人が殺されていました。一体誰が、何のために? この中に裏切り者がいるのではないかとどんどん疑心暗鬼に駆られていくメンバーたち。

人の心理をうまく突いたミステリー・サスペンスで、現在と、メンバーの過去、そしてメンバーが出会ってから犯罪に至るまでの状況が交差しながら出てくる、タイトルどおりパズルのような映画です。韓国版『レザボア・ドッグス』といった感じでしょうか。

『ファッション70s』『カンナさん大成功です!』のチュ・ジンモをはじめ、カリスマの強い演技派のムン・ソングン、『悲しき恋歌』『恋するハイエナ』のホン・ソクチョン、『クミホ外伝』のパク・チュンソク、『北京マイラブ』『リザレクション』のキム・ヒョンソンの5人が皆それぞれ主役という感じで出演しています。

tashiro

意外な人物が犯人というどんでん返しには思わずもう一度始めから見返したくなりましたね。
この映画は監督もキャストも、そのストーリーさえも徹底的に秘密にされて制作された映画でした。そして公開直前には、封切前から、オンラインゲームや広告、短編映画など、いろんな手段を通して、観客が隠された映画のヒントをつなぎ合わせるようになっていて、映画を見たあとで全てのものが完成されるという、あたかもひとつの大きなパズルのように作られました。そしてその散らばったパズルを完璧にあわせた人には新型のジャガーが贈られるということで、映画本編よりもむしろ、その宣伝マーケティングの手法が話題になりました。