映画解説

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タイトル くだらないロマンス
韓国公開年 2010年
出演者 イ・ソンギュン チェ・ガンヒ オ・ジョンセ リュ・ヒョンギョン ソン・ユハ
監督 キム・ジョンフン

【 映画紹介 】

『くだらないロマンス』は、成人漫画を作るために、漫画家とストーリー作家が意見を戦わせていくうちに恋に落ちてしまうというロマンチック・コメディーです。

絵のうまさは天才的なのに話が面白くないと言われてしまう漫画家と、頭でっかちに知識だけは豊富な実践経験のないセックスコラムニスト。そんな二人が大金がかかった成人漫画の公募展の賞金を目指してタッグを組むことになります。でもなかなか意見が合わずにケンカばかり。でもそうこうしているうちにお互いが気になりだしていくのでした。

二人が作っていくのが成人漫画だけに、二人にとっては真剣なアイデア会議でも、はたから見たら大胆なことを恥ずかしげもなく口に出している可笑しさがあり、そんなエピソードが楽しませてくれます。また二人のアイデアを実際にアニメで見せてくれるのも面白い見どころです。新人のキム・ジョンフン監督のデビュー作で、恋する男女なら誰もが共感できる作品になっています。

主演のイ・ソンギュン、チェ・ガンヒは、ドラマ『マイ・スイート・ソウル』以来2年ぶりの再共演だけに息もぴったりで、ああ言われたらこう言うという、ポンポンと弾むやり取りは‘ピンポン演技’といわれて称賛されました。

イ・ソンギュンはドラマの『パスタ』で見せたような、偏屈なぶっきらぼうキャラで、一方のチェ・ガンヒは、『ボスを守れ』で見せたような、目をくりくりさせてリアクションする愛らしい女性をチャーミングにはつらつと演じています。

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見ていて思わず赤面してしまうような大胆なセリフを、何でもないようにしれっというチェ・ガンヒが面白かったですね。相手役のイ・ソンギュンとのキスシーンについては、以前の主演映画『甘く、殺伐とした恋人』でたくさんのキスシーンを演じていたので、今回は自信があったそうです。イ・ソンギュンにとっては露出もありましたが、最近は男優たちの体の基準がどんどんレベルアップしているので、脱ぐことはかなりプレッシャーだったそうです。