映画解説

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タイトル 一番街の奇跡
韓国公開年 2007年
出演者 ハ・ジウォン イム・チャンジョン イ・フン カン・イェウォン
監督 ユン・ジェギュン

【 映画紹介 】

『一番街の奇跡』は、立ち退きを迫りに乗り込んできたチンピラと街の人々が繰り広げる心温まるヒューマンファンタジーです。

貧しくも素朴な人々が住む一番街。再開発地域のために、立ち退こうとしない住民らを撤去させるため、チンピラが送り込まれてきます。一番街には父親の夢を継いで東洋チャンピオンを目指す女ボクサーや、口うるさいおばさんに、おじいさんと暮らすませた子供たちがいて、チンピラはクセのある住民たちを前に悪戦苦闘していくうちに、つい彼らに肩入れしてしまい、どんどん住民の撤収という目的から遠ざかっていくのでした。果たして一番街はどうなってしまうのでしょうか。

2009年、津波パニック映画『ヘウンデ』で1000万人を突破する観客を動員したユン・ジェギュン監督の作品で、主演はイム・チャンジョンにハ・ジウォン。2002年のヒット映画『セックスイズゼロ』の監督主演のトリオが5年ぶりに再結集したことが話題になった作品です。

とくに『ヘウンデ』にも主演しているハ・ジウォンとユン・ジェギュン監督との絆は強く、『一番街の奇跡』においても監督はシナリオを書き上げる前にハ・ジウォンに声をかけ、彼女も出演を快諾しました。

『愛と野望』などドラマでもおなじみのイ・フンも温かみのある男を演じていい味を出しています。

tashiro

作品の度にワイヤーアクションや剣舞やエアロビクスなど、徹底的に習って演技に生かしてきたハ・ジウォンは、今回ボクシングに挑戦し、3ヶ月のトレーニング期間から撮影終了までを含めておよそ半年間ボクサーになりきりました。
試合のシーンを撮影しているとき、本当に殴りあわねばならず、ハ・ジウォンのパンチで相手のプロの女性ボクサーが鼻血を出してしまい、ハ・ジウォンはびっくりしてパニックになってしまったのだとか。でもクライマックスシーンだけに、監督に檄をとばされながら気丈にやりぬいたそうです。